オーストラリア事情 · 5月 25日, 2019年
去る5月18日にオーストラリアで総選挙が行われた。6年間政権を担当してきた自由党・国民党の保守連合に代わって、過去3年間世論調査でずっと優位に立っていた労働党の勝利を誰も疑わなかったが、蓋を開けてみると保守連合の完勝だった。都市部では、保守連合の気候変動への対策に対する不信任選挙だと位置付けられていた今回の選挙だが、地方では雇用を創出する新しい炭鉱の開発が支持された。アメリカやイギリスに続いてオーストラリアでも妥協点が見つからないほど国民意識が分断されているのだろうか。