最近、ベーシック・インカムという言葉を耳にすることが多くなった。貧困問題を解決するためにすべての国民に最低限の生活を維持するのに必要な金額を給付しようという考えである。日本でもドイツの実業家ゲッツ・ヴェルナー氏やオランダの歴史家・哲学者のルトガー・ブレグマン氏の著書が邦訳され、ベーシック・インカムを論じる経済学者が増えてきている。今回のブログはオーストラリアの進歩的な社会改革を目指す市民界団体「Get Up」 のポッドキャスト番組Future To Fight For(「未来を勝ち取る」というイメージ)で2018年6月2日に放送されたルトガー・ブレグマン氏のインタビューから内容を紹介する。
世界経済フォーラムのダボス会議が1月23日から26日まで開かれ、保護主義や経済格差などについて話し合う。国際的にも、日本国内においても、貧富の格差が広がっている。経済的境遇は自己責任なのか、社会の責任なのか? 格差是正のためにはどんなビジョン、ストーリーが必要だろうか?