日本人は「和」を考える場合に丸い「輪」のイメージをかけていることが多いように思う。しかし、「和」と「輪」は本来別物である。みんなが一つの輪に収まっていなくても調和は取れるはずである。令和の時代の「和」とはどんなものか、わたしの思うところを記した。
個人のイニシアチブ · 11月 25日, 2019年
「Think globally, act locally (グローバルに考え、地元で行動)」と言われる。環境問題などを語るときに使われる標語である。これは私たちの意識が「集団」から「個人」へ移行していることの現われであると思う。社会問題の解決は‶上から〟つまり国連や政府から始まるのではなく、市民一人ひとりの意識の転換から始まり、わたしたちがそれぞれ自分の直接かかわる場面から変革を始めるのである。個人の行動から文化が変わり、それが政治や経済に反映するのである。
新しい元号も「令和」に決まり、新天皇の即位の日が近づいている。政治・経済・文化を担う組織を分立させるという社会三分節の考え方から「日本国の象徴」、「国民統合の象徴」とは何であるか考える。なお、現在マーティン・ラージ著『三分節共栄社会—自由・平等・互恵・持続可能性を実現する—』のPOD出版の準備中なので、乞う ご期待!
同性婚に関しては一般に同性愛者の「結婚の平等」が唱えられるが、それより「結婚の多様化」「結婚形態の選択の自由」として論じたほうが良いのではないか。また、「賛成」「反対」の二者択一ではなく、合意を形成する方法を模索する民主主義とは?